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より良い人間関係を築くためには――。【人を動かす】

「仕事でもプライベートでも,友好的な人間関係を築いていきたい!」

 

 生きていくうえで避けて通れない「人との交流」。友好的な関係を築ければ,自分の味方も増え,生きやすい人生が送れると思います。
どうすれば,より良い人間関係を築いていけるのか――?
そう思っていたところ,おすすめの自己啓発本としてWeb上でも良く取り上げられている「人を動かす」という本を見つけたので,読んでみました!
 本書は大きく5つの章に分かれており,友好的な人間関係の構築の仕方について解説されています。読んでみると,他の自己啓発本でも書かれているような,共通する大切な考え方を発見できました! 改めて,本質的に大切なことは何かを考えさせられます。
 ビジネス,日常生活,家族・パートナー・友人との関わり,赤の他人etc...。あらゆる人との交流において応用できる一冊。「人間関係うまくいってないな」と思った時,再読したいと思える一冊でした!

 

 

感想1.人を動かす三原則を学ぶ!

 第一章では,人の動かし方について解説されています。

  1. 批判,非難をしない。苦情も言わない。
  2. 正直で,誠実な評価を与える。
  3. 強い欲求を起こさせる。

 それぞれの原則の解説では,印象的かつ,腑に落ちる言葉がいくつもでてきました!
 たとえ不満があっても,相手を理解し,感情的な物言いにならないようにしよう。相手の重要感を高める言葉をかけよう。自分の都合ばかり考えないように注意しよう。
などなど,様々な学びが得られました!

感想2.人に好かれる六原則を学ぶ!

 第二章では,人に好かれる方法について解説されています。

  1. 誠実な関心を寄せる。
  2. 笑顔で接する。
  3. 名前は,当人にとって,最も快く大切な響きである。
  4. 聞き手に回る。
  5. 相手の関心を見抜いて話題にする。
  6. 重要感を与える。誠意を込めて。

 「重要感を与える」と「誠実な関心を寄せる」は,第一章にも共通していると感じます。上っ面の関心ではかえって相手に不快感を与えてしまうので,本心から相手に関心を持てるように,本気で相手と向き合うことが大切そうです。
あと,「人はみな,自分の事に興味を持ってくれる人には好意を持つ」というフレーズが印象的でした!確かに,自分の好きな話をしている時が一番楽しいです(笑)。
 「笑顔で接する」や「聞き手に回る」は,よく恋愛指南書でも見かけるキーワード。自分がどう接しられたら嬉しいか考えたら,納得のいく原則でした!

感想3.人を説得する十二原則を学ぶ!

 第三章では,人を説得する方法について解説されています。

  1. 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
  2. 相手の意見に敬意を払い,誤りを指摘しない。
  3. 自分の誤りをただちにこころよく認める。
  4. 穏やかに話す。
  5. 相手が即座に‘‘イエス‘‘と答えられる問題を選ぶ。
  6. 相手にしゃべらせる。
  7. 相手に思いつかせる。
  8. 人の身になる。
  9. 相手の考え方や希望に対して同情を持つ。
  10. 人の美しい心情に呼びかける。
  11. 演出を考える。
  12. 対抗意識を刺激する。

 この章では他の章より,原則がたくさん紹介されているため,一度に全て覚えるのは難しそうです(-_-;)。人を説得する場面で上手くいかない時,振り返って読みたい章です。
 印象的で,意識しておきたいと思った心がけを,3つ抜粋してみました!
 1つ目は,「議論を避ける」。相手を言い負かしても,賛同や協力は得られない。相手の主張の中から少しでも正当な,譲歩できる点を探し,賛同する。
本当に相手を説得したいなら,相手への愛が大切です。もし相手が完全に間違っていても,まずは聞き,質問や低姿勢での物言いで提案し,「相手自ら間違いを認め,改めてもらう」ことが大切です。
頭では分かっていても,実際に行動に移すのは疲れるし,大変そう。しかし,やる価値はありそうです!
 2つ目は,「自分の誤りを認める」。これまで相手目線で考えてきた原則が多かったのに対し,こちらは自分の行動に関しての原則です。
確かに,ミスを潔く認めるのは,自尊心も邪魔して,難しい時もあります。ただ,「他人から指摘されるより,先に自分で潔く認める。その方が,相手も強く出すぎないことも多く,気が楽」という考え方に触れ,これからは改めていきたいと思わされました。
 3つ目は,「重要感を得たい願望を刺激する」。これまでは相手を尊重するといった,思いやり系の原則が多かったのに対し,こちらは意欲を掻き立てるという熱意系の原則です。相手に寄り添うだけでなく,重要感を刺激するという考え方は新鮮でした!

感想4.人を変える九原則を学ぶ!

 第四章では,人を説得する方法について解説されています。

  1. まずほめる。
  2. 遠回しに注意を与える。
  3. まず自分の誤りを話した後,相手に注意を与える。
  4. 命令せず,意見を求める。
  5. 顔を立てる。
  6. 僅かなことでも,すべて,惜しみなく,心からほめる。
  7. 期待をかける。
  8. 激励して,能力に自信を持たせる。
  9. 喜んで協力させる。

 この章でも,前章と共通して「相手の重要感を高める」「相手を立てる」がベースとなった行動が紹介されているように感じられます!
相手をほめて,期待して,自信を持たせることが大事です! 相手を変えたいなら,ただ注意するだけでは逆効果なので,相手が自ら気づき,行動するような言葉選びが重要だと再認識しました。
 この章で印象的だった言葉を,2つ抜粋してみました。
 1つ目は,「たとえ自分が正しく相手が絶対間違っていても,その顔を潰すのは相手の自尊心を傷つけるだけである。大切なのは,自分が相手をどう評価するかではなく,相手が自分自身をどう評価するかである」
確かに,相手に恥をかかせたり,相手の顔を潰したところで,自分がその場はスカッとするかもしれないです。しかし,長期的に見て良い事は少ないという考え方に「なるほど!」と思いました。
 2つ目は,「これらの原則に則った行動をしたところで,完全にうまくいくとは限らない。しかし,相手を変える可能性があるなら,行動すべきである」
もしうまくいかなくても,何も行動しないよりは,価値がありそうです!

感想5.幸福な家庭をつくる七原則を学ぶ!

 最後は付録として,幸福な家庭をつくる方法について解説されています。

  1. 口やかましく言わない。
  2. 長所を認める。
  3. あら探しをしない。
  4. ほめる。
  5. ささやかな心づくしを忘れない。
  6. 礼儀を守る。
  7. 正しい性の知識を持つ。

 この章では,前章と共通した原則として,「思いやり」「ほめる」が大切だと分かりました。
 この章で特に印象的だった原則は,「礼儀を守る」。
「家に帰ってきたら自分を解放できる!」といって好き勝手な言動や行動をし,パートナーに怒られるという場面がありがちなのではないでしょうか。今まではそういうものだという考えでしたが,相手の立場になって考えると,パートナーの怒り具合によっては,改善の余地があると,認識を改めさせられる言葉でした。

まとめ

 数々の原則が紹介されていましたが,自分の中でキーワードを4つにまとめてみました。本心からという前提の元,「相手の重要感を高める,否定しない」「相手に関心を持ち,ほめる」「自分の誤りは潔く認める」「相手自ら気づき,行動させる」が重要かなと思います!
 一読しただけですべてを覚え,実践に移すのは難しいと感じました。人間関係で困った時,また読み返したい良本でした!

 
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